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2025年2月17日

Web広告(ネット広告)とは?種類や適切な選び方、効果的な運用方法を解説

Web広告(ネット広告)とは?種類や適切な選び方、効果的な運用方法を解説

Web広告(ネット広告)を実施しようとした際に、種類の多さに驚いた事はありませんか?SNS広告まで含めるとかなりの種類があります。また、Web広告それぞれの違いが分かりづらく正しく理解するのは難しいものです。種類や内容、メリット・デメリットを理解した上で、宣伝したい商品やサービスに最適な広告を選び、運用する事によりWeb広告としての効果を発揮する事ができます。
本記事では15種類のWeb広告の種類の解説と、今後Web広告を実施するにあたり、必要となる知識をお伝えいたします。

1.Web広告(ネット広告)とは?

Web広告とは、インターネット上で行われる広告のことです。デジタルマーケティングもしくはWebマーケティングの手法の1つとなります。
私たちが普段見るニュースサイトやSNS(Instagram、Facebook、Xなど)、検索結果のページなどに、商品やサービスを紹介するためのバナーやテキストの広告が表示されています。これがWeb広告です。
主に特定のWebサイトや製品やサービスページへの誘導させる役割を持った広告で、有料になります。

2.Web広告とマスメディアとの違い

Web広告とマスメディアでは広告の仕組みが異なり、配信方法や料金形態、効果測定の面で大きな違いがあります。
マス広告とは、テレビ・新聞・雑誌・ラジオへの広告掲載の事です。

広告の種類配信方法効果測定料金形態
Web広告配信先の絞り込みが可能数値分析が可能クリック数や表示回数で決まる
マスメディア不特定多数に配信難しい広告枠ごとに決まっている

2-1.Web広告の仕組み

Web広告は、インターネット上で表示されるため、ターゲットユーザーの年齢、性別、居住地、興味関心などに合わせて配信範囲を絞ることができます。たとえば、特定の商品の広告を20代の女性や特定地域に住む人だけに見せるといった設定も可能です。
また、インターネット上の広告という事で、広告が表示された回数、クリックされた数、さらにはその後の購入や申し込みなど、具体的な数値をリアルタイムで確認できます。そして、その数値を元に改善もしやすいです。
料金形態は、Web広告が表示もしくは、クリックされた回数に応じて広告費が決まります。クリックされた回数で決まる場合は、表示されただけでは料金は発生しません。

2-2.マスメディアの仕組み

マスメディアは、テレビや新聞、ラジオなどのメディアを通して広く発信されるため、不特定多数の視聴者に一度にアプローチできます。しかし、逆に細かくターゲットユーザーを絞って発信する事は出来ません。ターゲティングの範囲が広すぎるため、特定の層に絞った集客には適していません。また、どれだけの人に広告が届いたのか、それによって得られた効果を具体的な数値で測ることが難しいため、費用対効果の把握がWeb広告に比べて難しいといえます。
料金形態は、広告枠ごとにあらかじめ費用が決まっているため、広告の閲覧回数などで価格が変動することはありません。

3.Web広告のメリット

Web広告のメリット

Web広告のメリットを知る事は、Web広告の種類選びに欠かせない要素です。正しくメリットを理解する事で成功に導く事ができます。
Web広告のメリットは以下になります。

  • 条件を絞って配信ができる
  • 少ない予算から実施できる
  • 実施後の効果測定ができる
  • 短期間で効果が出やすい
  • 広告出稿中でも直ぐ改善できる

他にもたくさんありますが、まずはこの代表的な5つに絞って、1つずつ説明していきます。

3-1.条件を絞って配信ができる

Web広告は、様々なターゲットユーザーの条件を絞り込んで配信する事が出来ます。これはWeb広告の最大のメリットであり、特徴でもあります。

広告の種類により絞り込める条件の違いはありますが、

  • 性別
  • 年齢
  • 居住地
  • 興味関心
  • インターネット上での行動履歴
  • 検索履歴
  • キーワード

などがあります。

顧客となり得るターゲットユーザーに見てもらえるため、費用対効果が高くなる傾向があります。

3-2.少ない予算から実施できる

Web広告では、広告の配信費用の上限設定が可能です。予算に合わせた配信や、まずは少額から始めて様子を見るという事も出来ます。
そのため、少ない予算でも広告配信を実施できます。
また、広告がクリックされた時だけ課金される課金方式や、ユーザーがなんらかの行動を起こした際だけ課金されるシステムが主流となっているため、お得感を感じます。

3-3.実施後の効果測定ができる

Web広告では、表示回数やクリック数、購入率などのデータをリアルタイムで確認できますので、常に状況を把握する事が出来ます。
またその数値から、設定したキーワードや曜日ごとの金額、広告文、画像デザインなどが適正だったのかを分析し改善に繋げられます。
早いスパンで改善と実施を繰り返す事により、効果を高めることが出来ます。

3-4.短期間で効果が出やすい

Web広告は、費用を掛けて強制的に、検索結果の上位や目立つ部分に表示させたり、特定サイト内に表示させたりする広告です。
そのため、人の目に付きやすく、通常の検索結果の表示と異なり、各段にクリック数が高くなります。
クリック数が高いという事は、それだけWebサイトやWebページへの流入が増えますので、必然的にコンバージョン(購入や問い合わせ)に繋がりやすい状態になります。
強制的に上位表示させるため、地道にSEO対策をするより、遥かに速く効果が出やすいです。

3-5.広告出稿中でも直ぐ改善できる

 
Web広告は、出稿途中でも改善をする事が出来ます。
マスメディアは、一度掲載や配信した広告を途中で簡単には変更する事が出来ません。
仮にできたとしても高額な金額が掛かってきます。
Web広告ではマスメディアでは難しいとされる変更を費用をほぼ掛けずに行う事が出来るため、まず初めにABテストを実施し、その後効果のあった広告文や画像で配信を継続するという事も可能です。

4.Web広告のデメリット

Web広告のデメリット

Web広告には、たくさんのメリットがある反面、当然ながらデメリットもあります。
デメリットもしっかり理解した上で、Web広告を実施するようにしましょう。

Web広告のデメリットには、

  • Web広告に関する知識と経験が必要
  • Web広告に適さない商品やサービスがある
  • 競合が多いと費用が高額になる

などがあります。

4-1.Web広告に関する知識と経験が必要

Web広告はとても種類が多い広告です。それぞれの特徴をしっかり理解していないと正しい広告の選択が出来ません。
また、年齢や地域、興味関心などの配信条件を細かく設定できるため、どのような設定が適しているのかの判断能力も必要になります。
キーワードや、広告文、掲載画像のデザインなどは、広告効果に影響を及ぼすため、知識と経験を必要とします。
Web広告の特徴やメリットの1つである「数値分析」や「効果測定」は、初心者では難しいでしょう。
そのためWeb広告の運用にておいては、知識不足や、不十分な経験は失敗に繋がる恐れがあります。

4-2.Web広告に適さない商品やサービスがある

Web広告にはたくさんのメリットがありますが、どのターゲットユーザーや商品・サービスにも適している訳ではありません
インターネット上で配信され目にする広告のため、インターネットを利用してくれないことには、見てもらう事が出来ません。
まずは、宣伝しようとしている商品やサービスのターゲットユーザー層は、常にインターネットを活用しているのか?そして、その商品やサービスはインターネットでの購入に適しているのか?を分析する事から始める必要があります。
Web広告が適した広告でない場合は、他の広告手段を検討するようにしてください。

4-3.競合が多いと費用が高額になる

Web広告で設定するキーワードは時価です。競合の業種が多く、人気のキーワードはクリック単価(1クリックで発生する費用)が高額になります。
また、キーワードには旬があり、たくさんの人が検索をする季節や時期は費用が高くなる傾向があります。

例)新茶シーズンの「お茶」や、バレンタインシーズンの「チョコレート」など。

どうしても、そのキーワードを使いたいが予算が厳しい場合は、

  • 関連性のある別のキーワードに変更する
  • 単独で使わずに、複数の単語を掛け合わせて設定
  • 広告の品質スコアを上げる
  • 別のWeb広告の種類に変更する

など、キーワード単価を低くするなど工夫が必要となります。
キーワードの設定はWeb広告では必須になりますので、ここでも専門知識が必要となります。

5.Web広告の種類15選を徹底比較

Web広告の種類15選を徹底比較

Web広告にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴や仕組み、効果が異なります。
それぞれの内容を正しく理解することで、ターゲットユーザーや商品・サービス、自社の目的や予算にあったWeb広告を見つける事が出来ます。自社に合ったものを見つけ、効果的なWeb広告マーケティング実施しましょう。
今回は15種類のWeb広告を1つずつ詳しく解説していきます。

5-1.リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことです。ユーザーが特定のキーワードで検索したときに、そのキーワードに関連した広告が検索結果の上部や下部に表示されます。たとえば、「東京 ホテル」と検索すると、検索結果に「東京のおすすめホテル」などの広告が表示されることがありますが、これがリスティング広告です。
リスティング広告の大きな特徴は、ユーザーが関心を持っているキーワードに対して表示できることです。関心がある人にだけ広告を表示させる事が出来るため、クリック率も高くなり、コンバージョンにも繋がりやすいです。そのため無駄が少なく、効率的に集客が可能です。また、広告主は特定のキーワードに対して広告を出稿し、クリックされるたびに費用が発生する「クリック課金型」を採用していることが多いです。
リスティング広告は、ユーザーの検索意図にマッチした広告を表示できるため、効果的に潜在顧客にアプローチする手段として多くの企業に利用されています。

5-2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイト、アプリ内のバナー、画像、動画などの形式で表示される広告のことです。多くのニュースサイトやブログ、SNSなどに見られる広告で、視覚的な要素を使って商品やサービスをアピールします。
ディスプレイ広告の特徴は、ユーザーが特定の検索をしていなくても、興味・関心に基づいてターゲティングできる点です。たとえば、以前に旅行関連のサイトを訪れた人に旅行プランの広告を、車のサイトを訪れた人には新発売キャンペーン告知を表示するといった方法が可能です。広告主は、ユーザーの年齢や地域、興味関心などのデータをもとに、潜在的な顧客に合わせた広告を配信できます。
また、ディスプレイ広告は視覚的なデザインでブランドの認知度を上げやすいことから、特定の商品やサービスの認知拡大やブランディングを目的とする企業に多く活用されています。
ただし、クリック率はあまり高くない傾向があるので、リスティング広告を併用して活用すると良いでしょう。
広告内容と配信先の関連性が低いこともクリック率が下がる原因の1つですので、実施する際には、ターゲットユーザーの分析をしっかり行った上で実施するようにしてください。

5-3.リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、一度Webサイトやアプリを訪れたユーザーに対して再度広告を表示する仕組みのことです。例えば、あるオンラインショップで商品を閲覧したものの購入に至らなかったが、その後別のサイトを訪れた際に再びその商品や関連する広告を見かけることがありますが、これがリターゲティング広告です。
リターゲティング広告の目的は、サイトを訪問したけれども購入や登録などの行動を完了しなかった「見込み客」に再度アプローチし、興味を喚起して行動を促すことです。クッキー(Cookie)と呼ばれる技術を使って訪問履歴をもとにターゲティングするため、ユーザーが興味を示した内容に関連する広告が優先的に表示されます。
この方法により、リターゲティング広告は一度関心を持った人に対してリマインド効果を発揮し、購入率やコンバージョン率を高めやすくします。
ただし、表示頻度が高すぎると、ユーザーに嫌悪感を抱かせてしまう恐れもあるので、配信設定には注意が必要です。

5-4.純広告

純広告とは、Webサイトやアプリ内の特定のスペースを一定期間「固定」で購入する広告のことです。広告主が特定のWebサイトのトップページや人気ページなど、目立つ場所を選んで掲載することで、視覚的な訴求力やブランドの認知度を高めることを狙っています。新聞や雑誌で特定のページに広告を掲載する方法に近く、Web上での広告スペースを「枠」として買い取るイメージです。
純広告の特徴は、視認性の高さとブランディング効果です。多くのユーザーが訪れるサイトの目立つ位置を抑えて掲載することで、大量の人にブランドメッセージを届けることができるため、新商品やキャンペーンの告知に適しています。
また、クリック課金型ではなく、広告掲載期間や表示面積に応じた「固定料金」で契約するのが一般的です。そのため、広告効果は主にブランド認知の向上を目的としており、直接的なクリックやコンバージョンよりも、視覚的な露出を増やしたい場合に適しています。
途中で広告枠や期間、配信回数などの条件を変更できないため、条件は慎重に検討する必要があります。

5-5.アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、Webサイト運営者(アフィリエイター)が広告主の商品やサービスを紹介し、その紹介を通じてユーザーが購入や申し込みなどのアクションを行った際に、報酬が発生する広告のことです。この仕組みは、成果報酬型広告とも呼ばれ、実際の成果に応じて広告費用が発生するため、広告主にとってもコスト効率が良いとされています。
アフィリエイト広告では、広告主は自社の商品やサービスをWebサイトやブログ、SNSなどで紹介してもらうことができます。アフィリエイターは、特定の商品リンクやバナーを自身のメディアに掲載し、訪問者がそのリンクを通じて商品を購入することで報酬を得ます。例えば、アフィリエイターがブログで化粧品をレビューし、そのページに貼られたリンクを通じて訪問者がその化粧品を購入した場合、アフィリエイターに報酬が支払われます。
アフィリエイト広告は、企業にとって効果的な成果報酬型のプロモーション手段であり、ユーザーにとっては商品やサービスの具体的なレビューや比較を見て購入を検討できるため、双方向にメリットがある広告形態です。

ポイントは、自社の商品やサービスのターゲットユーザーと合うサイトやSNSを運営しているアフェリエイターに依頼する事です。興味関心が共通しており、より効果を発揮します。

5-6.SNS広告

SNS広告もWeb広告の1つです。SNSはユーザーが日常的に情報収集として使用しているため、タイムラインに上手く溶け込ませることで、自然な流れでクリックされやすいという特徴があります。
SNS広告にはいくつかの種類があり、それだけに仕組みや特徴が異なります。自社商品やサービスに合ったものを選びましょう。

5-6-1.Instagram広告

Instagramは、10代から30代が中心で、特に美容やファッション、ライフスタイルに関心が高いユーザー層の利用が多いです。
Instagram広告はビジュアル重視のSNSで、写真やリール(動画)、ストーリーズ形式で、ブランドの魅力を視覚的に伝えるのに最適です。ファッション、コスメ、グルメ、旅行など、トレンドに敏感な若年層に対して、視覚的な訴求力が求められる商品やサービスに適しています。また、ショッピング機能を活用すれば、広告から直接商品の購入ページへ誘導でき、Eコマースとの相性も抜群です。
Instagram広告の課金方法は、インプレッション課金(CPM)、クリック課金(CPC)、アプリインストール課金(CPI)、再生数課金(CPV)などがあります。

Instagram広告の詳細 

5-6-2.Facebook広告

Facebookは、幅広い年齢層が利用していますが、特に30代から50代のユーザーが多く利用しています。利用ユーザーは、実名を基本として「氏名」、「生年月日」、「地域」、「興味関心」「勤務先(過去現在含む)」などを登録しています。
Facebook広告は、これらユーザー自らが登録した情報を元にターゲティングをし、広告を配信しています。
また、行動履歴を活用した詳細なターゲティングも可能で、複数の表示場所(フィード、ストーリーズ、メッセンジャーなど)に展開できます。幅広い年齢層やライフイベント、趣味嗜好に基づいて広告を配信できるため、幅広いリーチが求められるビジネスやブランド向きです。
Facebook広告の課金方法は、インプレッション課金(CPM)、クリック課金(CPC)、アプリインストール課金(CPI)、再生数課金(CPV)などです。

Facebook広告の詳細

5-6-3.X広告(旧Twitter広告)

X(旧Twitter)ユーザーの中心は10代から30代が多く利用しているSNSです。
リアルタイムのニュースやトレンドに敏感で、社会やビジネスの話題、エンターテインメント、スポーツ、政治など幅広い分野に関心があるユーザーが多く見られます。
X広告は、一般のツイートのようにタイムラインに溶け込む形で表示され、自然にユーザーの目に留まりやすい事が特徴です。画像、動画、テキストなどの広告を掲載できます。
情報の即時性が強く、トレンドや今話題になっている事柄を知りたい、共有したいユーザーが多いため、最新情報やキャンペーン、イベントの情報発信に適しています
特定のイベントや話題の最中にキャンペーンを展開することで効果的に訴求でき、ニュースや緊急性のある内容と相性が良く、話題性が求められる広告に向いています
X広告の課金方法には、様々用意されていますが、拡散を狙う場合はエンゲージメント課金(CPE)、ブランド認知を狙う場合はインプレッション課金(CPM)が適しています。

X広告の詳細 

5-6-4.LINE広告

LINEのユーザーの年齢層は幅広く、10代から80代までの幅広い年齢層が利用しております。
他のSNSと違い主にコミュニケーションツールとして活用しているため、どの年代でも性別関係なく利用率が高いSNSです。
LINE広告の強みは、LINEを日常的に利用する幅広い世代のユーザーに広告を届けることができる圧倒的なリーチ力です。LINEのトークリストやLINE NEWS、LINEマンガなど、さまざまなコンテンツの多様な配信面に広告を掲載できます。また、LINEアプリ内のほか、LINEが提携する外部メディアにも広告を出稿できるため、幅広いリーチができます。
精度の高いターゲティング機能を活用できるため、商材に興味を持つ可能性が高いユーザーにだけ広告を届けて、商品・サービスの認知向上や売り上げ・集客力アップを実現する事ができます。
また、友だち登録を通じて顧客との継続的な接点を持つことができ、Lステップ(マーケティングオートメーションツール)などを活用した詳細なセグメント配信も可能です。
LINE公式アカウントを通じて、クーポンやキャンペーン情報を友だちに直接メッセージで配信することが可能で、開封率も高いため、ユーザーのアクションにつなげやすいです。

課金方式は、他SNS広告でもあるインプレッション課金(CPM)やクリック課金(CPC)の他、LINE広告ならではの友だち追加ごとの課金があります。
この「友だち追加課金」は、成果が出た分だけ課金される「成果報酬型」のため、インプレッション課金やクリック課金やよりも費用対効果が高くなりやすいのが特徴です。

LINE広告の詳細

5-7.動画広告・YouTube広告

動画広告とは、映像を使用して商品やサービス、ブランドのメッセージを伝える広告形式のことです。動画広告の代表的な媒体としては、YouTube、TVer、ABEMAなどがあります。
視覚や聴覚を刺激することでユーザーに強い印象を残しやすいのが特徴です。
また、スマートフォンの普及により、動画を手軽に視聴できる環境が整っているため、認知拡大や購買意欲を高める手段として有効です。

5-7-1.動画広告(YouTube広告)の種類と課金方式

動画広告には、様々な種類や課金方式があります。分かりやすいように下記にまとめますので参考にしてください。

動画広告の種類 特徴 課金方式
インストリーム広告視聴途中でスキップ可能動画視聴課金(CPV)
アウトストリーム広告YouTube以外、SNSなどに表示インプレッション課金(CPM)
バンパー広告通常6秒、スキップ不可インプレッション課金(CPM)
ディスカバリー広告検索結果や関連動画など表示クリック課金(CPC)

5-8.メール広告

メール広告とは、電子メールを使って商品やサービスの情報、キャンペーン、プロモーションなどをユーザーに直接送る広告配信方法のことです。メールマガジンなどに広告を掲載するのが一般的です。
企業が自社の顧客リストを使用してメールを配信する場合もあれば、メール広告の配信サービスを利用して、特定のターゲット層に配信する場合もあります。

メール広告の種類としては

  • ニュースレター形式(定期配信する商品やお得情報などのメール)
  • キャンペーンメール
  • リターゲティングメール(カート離脱や特定Webページの訪問者などへのメール)
  • ウェルカムメール(メール登録後に送られる初回のメール)

などがあります。

ユーザーの属性に合わせてセグメント配信ができるため、高い効果が期待できます。ただし、頻度が多すぎる場合や興味のないメールが続くとメルマガ解除されてしまうので、配信頻度や内容は重要です。
また、無関係のユーザーに大量配信すると迷惑メールと見なされるリスクもあるため、配信先の選定は慎重に行いましょう。

5-9.リワード広告

リワード広告とは、ユーザーがアプリをインストールしたり、動画を視聴したりすることで、特典や報酬がもらえる形式の広告です。主にスマートフォンのゲームやアプリ内で多く使われており、ユーザーは広告を視聴する代わりにゲーム内のアイテム、ポイント、クーポンなどの特典を受け取ることができます。この「リワード(報酬)」によって、ユーザーが積極的に広告を視聴する動機が生まれるため、視聴完了率が高いのが特徴です。
特にゲーム内では、アイテムを得て続けられることでプレイのモチベーションも上がり、アプリの使用時間やエンゲージメントが向上するため、開発者や広告主にもメリットがあります。
また、ユーザーのアクションに対して成果報酬を支払うため、費用対効果が高いのが特徴です。
ただし、ユーザーがアプリを継続的に使用するとは限らないため、アプリの質や魅力を高めることが重要です。また、不正行為によるポイント獲得を防ぐためのチェック体制も必要になります。

5-10.記事広告・タイアップ広告

記事広告やタイアップ広告は、媒体のコンテンツの一部として掲載される広告形式で、一般の記事やコンテンツに見せかけながら、広告主の商品やサービスを自然に紹介する方法です。編集部が記事を作成するため、信頼性が高く、ユーザーに自然に受け入れられやすいという特徴があります。ユーザーにとって違和感なく情報が伝わるため、通常の広告よりも関心を引きやすいです。近年では、ウェブサイトや雑誌、SNS上での利用が増えています。
広告掲載の際には、広告であることを明示する必要があります。読者が広告だと知らずに誤解することを防ぐため、掲載元や企業が「PR」「広告」などのラベルをつけて、コンテンツと区別しているのが一般的です。
また、広告内容がユーザーにとって有益であることが重要です。宣伝色が強すぎると、信頼が損なわれる可能性があるため、記事としての価値が保たれるように工夫が必要です。
記事広告やタイアップ広告の課金方式は、タイアップ先により異なりますが、期間固定料金、クリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM)などがあります。

5-11.デジタル音声広告

デジタル音声広告は、インターネットを介して配信される音声のみの広告形式です。主に音楽配信サービスやインターネットラジオなどで配信されています。従来のラジオCMとは異なり、デジタル技術を活用してユーザーの嗜好や属性、行動履歴などに応じてターゲティングや配信の最適化が可能な点が特徴です。
また、スキップ機能がないため完全聴取率が高く、ユーザーは、移動中や作業をしながら視聴できるため、行動を中断させられることなく、ながら聴きができ、広告への嫌悪感も少ないです。
そのためユーザーに受け入れられやすく、効果的に商品やサービスの認知・購入につなげられる新しい広告形態として、今後さらなる成長が見込まれています。
デジタル音声広告の課金方式は、再生数やダウンロード数に応じたものが一般的です。DAI(動的挿入広告)の場合は、再生数やダウンロード数に応じて広告費用が発生します。

6.Web広告の課金方式の種類

Web広告の課金方式の種類

Web広告の課金方式には、様々な種類があります。それぞれの課金方式の特徴を理解し、広告の目的や予算に合わせて適切な課金方式を選ぶようにしましょう。

6-1.クリック課金(CPC)

クリック課金型(CPC)は、ユーザーが広告をクリックしたときにのみ費用が発生する方式です。広告が表示されてもクリックされなければ費用はかからないため、無駄な支出を抑えることができます。特に、ユーザーが興味を持って広告をクリックした際にだけ費用を払うため、効率的な集客が期待できます。

6-2.インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金型(CPM)は、広告が一定回数(通常1,000回)表示されるごとに費用が発生する方式です。ブランド認知の向上を狙う場合に適しており、短期間で多くの人に広告を見てもらいたい場合に有効です。

6-3.エンゲージメント課金(CPE)

エンゲージメント課金(CPE)は、ユーザーが広告に対して特定のアクションを起こしたときに費用が発生する課金方式です。SNS広告では、いいねやシェア、返信、リツイートなどのエンゲージメントが該当します。

6-4.広告視聴課金(CPV)

広告視聴課金(CPV)は、ユーザーが動画広告を一定時間視聴した場合に広告主に課金される方式です。YouTube広告、TikTok広告、Instagram広告、Facebook広告などで配信されています。
この課金方式の場合は、一定時間の視聴が条件の課金のため、費用対効果が高く、確実に広告が届けられます。

6-5.掲載期間保証型課金(CPD)

掲載期間保証型課金とは、広告を一定期間掲載することを保証することで課金される方式です。表示回数に関係なく一定期間掲載されますので、ブランド認知の向上に適しております。また、長期的に安定した露出を求める広告に適しています。

6-6.成果報酬課金(PPA)

成果報酬課金とは、ユーザーが広告を経由して特定のアクション(商品購入や会員登録など)を完了した場合にのみ広告主に課金される方式です。この方式は、無駄な広告費がかからないため費用対効果が高く、実際の成果が伴った場合にのみ費用が発生する点が特徴です。広告主は確実な成果を求める場合にこの方式を採用し、コンバージョン重視の広告として活用されます。

7.Web広告の選び方

Web広告の選び方

ここまで、Web広告の概要や種類など基本的な事を説明してきましたが、知識が付いてもWeb広告選びに失敗しては意味がありません。とは言え、どのように選べば良いのか迷うものです。この章ではWeb広告を成功に導く正しい選び方を説明いたします。

7-1.ターゲットユーザーが利用している媒体で選ぶ

Web広告を選ぶ際に、最も大切な事は、自社商品やサービスの対象となるターゲットユーザーが日常的に利用している媒体で選ぶ事です。利用していない媒体に掲載しても見てもらえません。
GoogleやYahoo!での検索が多いのか、InstagramやFacebook、XといったSNSでの情報収集が多いのか、YouTubeでの動画視聴が多いのかなど、ターゲットユーザーの日頃の行動を良く分析してください。そして分析結果に基づき多くのターゲットユーザーが利用している媒体で選んでください。
もちろん分析結果でインターネットはあまり活用しないという結果が出る場合もあります。その際は、新聞広告や折込チラシ、カタログやDMの郵送などを検討する必要があります。
ユーザーの行動が人によって分かれる際は、Web広告と紙媒体の併用もオススメです。

7-2.Web広告の目的から選ぶ

Web広告を実施する目的によっても適正なWeb広告の種類が変わってきます。購入促進なのか、認知拡大なのか、ブランディングなのか。目的をしっかり考えてください。

目的別の適しているWeb広告は以下です。

Web広告の目的適しているWeb広告の種類
即効性のある集客リスティング広告、SNS広告
販売促進ディスプレイ広告、リターゲティング広告
新規顧客の獲得リスティング広告、アフェリエイト広告
リピーターの獲得メール広告、リターゲティング広告
ブランディング動画広告、純広告
宣伝・認知拡大SNS広告、ディスプレイ広告

また、どの検討段階のユーザーに向けたWeb広告なのかでも種類は変わってきます。

ユーザーの行動適しているWeb広告の種類
認知拡大純広告、記事広告、動画広告、アフェリエイト広告
興味・関心SNS広告、ディスプレイ広告
比較・検討リスティング広告、メール広告
行動リターゲティング広告

7-3.Web広告の予算から選ぶ

Web広告の種類は、予算に応じて選ぶ事も重要です。Web広告の種類ごとに初期費用も広告費用も異なっています。

低予算のWeb広告は、少額から運用でき、初期費用も抑えられ、費用対効果が高い下記種類になります。特定のキーワードでユーザーにダイレクトにアプローチできるため、新規顧客獲得に向いているWeb広告です。

  • リターゲティング
  • アフェリエイト広告

SNS広告も低予算で始める事ができます。新規顧客獲得や購買促進だけではなく、周知拡大の効果も望めます。

高予算のWeb広告は、認知拡大やブランディング効果を狙える広告に多いです。広告掲載が長期間になる場合や、初期費用も高額になる場合があります。

  • 動画広告
  • 純広告

予算はあまりないが、認知拡大やブランディングをしたいという時は、ディスプレイ広告が適しています。ただ、クリック率はリスティング広告に比べると低くなる傾向があります。
予算内で目的に応じた最適なWeb広告の選び、無駄なく効果的な広告運用を行うことが大切です。

8.Web広告予算の決め方

Web広告予算の決め方

Web広告に掛ける予算はどのようにして決めたらようでしょうか。
掛ける費用の基準や、年間・半年・月間という単位で、いくらに設定したら良いのか悩むものです。
分かりやすい決め方は「逆算」です。
この章では、4つの逆算方法からの予算の決め方を説明いたします。

8-1.売上目標から逆算して決める

売上目標を達成するために必要なクリック数を割り出し、その数にキーワード単価を掛ける事により最低限必要なWeb広告の予算を算出し、設定する方法です。

例)売上目標100万円、平均客単価1万円、目標コンバージョン率が2%の場合
※コンバージョン率はGoogleアナリティクスで調べてください。

1,000,000÷10,000=100件の注文
100÷コンバージョン率0.02=5,000クリック
5,000×1クリックのキーワード単価=広告予算

仮にキーワード単価が200円だとすると、5,000×200で最低限必要な広告は100万円となります。

8-2.損益分岐点から逆算して決める

損益分岐点とは、利益がゼロになる売上額(販売数)の事です。
損益分岐点から逆算とは、Web広告の予算が損益分岐点を超えないように予算を設定する方法です。

例)売価1.5万円、販売コストは5,000円
15,000-5,000=損益分岐点は10,000円

この商品を100件販売したい場合は、10,000×100で100万円の広告まで予算組みが可能です。ただし、これでは利益が出ないため、あくまで最大値として考えましょう。

8-3.LTVから逆算して決める

LTV(顧客生涯価値)は、1人(1社)の顧客が将来に渡りもたらす利益のことで、顧客がリピーターになることでの企業にとっての価値を表します。
長期的な利益を見越してWeb広告の予算を設定する方法です。

例)販売単価2,000円、年間平均リピート購入数5回、月売上数100個
2,000×5×100=1,000,000円

広告予算は最大100万円まで掛けられるという計算です。

8-4.Web広告に掛けられる予算で決める

会社や事業の予算枠の中で、Web広告に割ける最大限の金額を設定する方法です。事業経費に対する販促費用の割合から算出します。
実際に即売上に繋がらなくても宣伝効果自体はあります。少額から試験的に始め、実績を積みながら徐々に広告費を増やしていくと良いでしょう。

8-5.予算決めの注意点

Web広告の予算決めをする際の注意点としては、開始月から費用を掛け過ぎない事です。
シミュレーションをして実施をしても、実際やってみないと効果は分からないものです。Web広告は効果検証ができます。検証結果を見て改善もしくは、別のWeb広告の種類に変えるなどをしながら、効果が確認できた際に、追加で費用を投じるようにしましょう。
また、年間通して実地する際に、単純に毎月同じ金額設定をせず、月単位でよく検討してください。自社商品やサービスがユーザーに求められる時期は勝負の月です。そのような月には他の月より多くの予算を投じる事も必要です。

9.Web広告の効果的な運用方法

Web広告の効果的な運用方法

Web広告は掲載するだけ、配信して終わりではありません。より成果が出るように効果的な運用方法をお伝えいたします。

9-1.Web広告の種類が最適かを事前に確認

Web広告を配信する前に、事前に予測としてシミュレーションを出すことが出来ます。
実施にどのような種類のWeb広告で実施した際に、どのくらいのクリック数が発生するのか、1クリックを獲得する為に、費用はどのくらい掛かるのかを確認できます。
クリック数が予想より少ない、もしくは、1クリックの獲得単価が商品単価と比べて高い場合は、他のWeb広告の種類を検討した方が良いでしょう。

9-2.Web広告からのリンク先ページの準備

見落としがちなのが、Web広告をクリックした後のリンク先の事です。
Web広告はあくまでも対象のランディングページもしくは商品やサービスページへの誘導です。
そこから先のコンバージョン(購入や登録)は、そのページ内容次第です。
魅力的な商品やサービスに感じるように、分かりやすく説明し、必要な情報を掲載し、顧客の購入や登録意欲を煽らなければなりません。そして、自然な流れでフォームへ誘導する必要があります。
Web広告を配信する前にしっかり作り込みをしておいてください。

9-3.効果測定と改善の実施

前章でも説明していますが、Web広告は結果が数値化され、効果検証が可能な広告媒体です。やり放しではなく、しっかり検証をしてください。そして必要に応じて改善をしてください。
競合他社はやっているはずです。差が付いて費用対効果が悪い広告にならないように、しっかり行いましょう。

10.Web広告は社内運用できるのか?

Web広告は社内運用できるのか

Web広告は社内でも実施できるのでしょうか?結論から申し上げると出来ます。
ただし、社内と専門業者に依頼した場合では違いがあるかもしれません。次はその違いについて説明いたします。

10-1.Web広告を社内で運用した場合

社内でWeb広告を運用した場合のメリットは、費用を抑える事が出来るという点です。外注に支払う設定や運用代行などの費用が発生しません。
デメリットとしては、知識や経験不足だと効果が出づらい事と、不慣れな作業に不明点の調査、悩んだりと無駄な時間が発生し、本来の業務に注力できないという事です。
担当者がどの程度Web広告に精通しているかで判断すると良いでしょう。

10-2.Web広告を外注で運用した場合

外注にWeb広告の運用を依頼した際のメリットとしては、専門知識をフルに活かし、効果的な広告運用をしてもらえるという点です。広告掲載内容、バナー制作、配信のセグメントの提案や設定はもちろんの事。実施後の効果検証のレポートに基づき改善までしてもらう事ができます。
そのため、確認作業は必要なものの、担当者は本来の業務に集中できる事でしょう。

11.まとめ|Web広告の成功の秘訣とは

Web広告の種類について理解は深まりましたでしょうか?最後にまとめとして、Web広告の成功の秘訣をお伝えいたします。

11-1.Web広告の種類のまとめ

ここまでお読みいただき分かりましたように、Web広告は非常に種類が多く、それぞれの種類ごとに特徴や広告費用、課金方式、適している目的が異なります
また、各広告において、その運用方法を熟知することで競合との差別化を図り、広告効率を高める必要もあります。
今後Web広告の需要と重要性が低下することはありません。むしろ益々増加する傾向があります。売上向上に欠かせないマーケティングの1つとして更なる飛躍を期待できるでしょう。

11-2.Web広告の専門家に任せる

Web広告の運用に自信がない、リソース不足を感じた際は、専門業者への依頼を検討してみてください。専門業者に依頼することで、時間や労力を節約できます。
ただその反面、自社の意図が正しく伝わらないと効果が薄れる可能性があります。密な連携と効果測定を重視し、外注先との信頼関係を築くことが成功のカギです。

  • 目的と目標を明確に伝えましょう。何のために広告を出すのか(新規顧客獲得、認知拡大、販売促進など)、KGI(最終目標)やKPI(中間目標)をどうしたいのかを具体的に伝えましょう。
  • 信頼できる外注を選ぶ事が重要です。過去の実績や取り扱いのWeb広告の種類の確認してください。また、口コミや評判、担当者の知識や対応力も判断材料にしましょう。
  • 契約内容をしっかり確認するようにしてください。費用の内訳(手数料、広告運用費など)、追加費用が発生する条件を確認します。契約期間や解約条件も事前に確認しておくとトラブル防止になります。
  • 事前の運用方針の確認も重要です。単発ではなく、数ヶ月間や年間で行う場合は、運用計画も確認するようにしてください。運用方針や認識のズレを確認できます。
  • 任せっきりは良くないです。レポートを定期的に確認するようにしてください。定期的なレポート提出を依頼し、広告の効果を確認します。効果が出ていない場合は原因を追求し、改善をしてもらいましょう。

11-3.弊社Web広告運用サービスについて

弊社では、社内でのWeb広告運用が難しい企業様向けに支援を実施しております。目的やターゲットユーザー、予算などをヒヤリングの上、適正なWeb広告の種類を提案いたします。企画、実施、効果検証、運用管理まで対応いたします。
また、Web広告以外にも新聞、雑誌、折込みチラシ、テレビ、ラジオ、動画までトータルサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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